プロポリスとは
プロポリスは、ミツバチが野外から採取した植物の樹脂などを練り合わせ、営巣空間の内面を内張りしたり隙間を埋めるのに使う物質。
木の洞などの中に営巣する閉鎖空間営巣性のミツバチのうち、セイヨウミツバチのみがプロポリスを集める性質を持つので亜種ニホンミツバチを含むトウヨウミツバチなどはこれを集めない。ミツバチの営巣空間の隙間を埋めて密閉性をよくする、又、巣内の環境から有害な微生物を排除するための物質としての役割を果たしている。
同じ蜂産品であるローヤルゼリーやハチミツなどと違って採取できる量は非常に少なく、人為的には増量合成のできない貴重品で、古くから民間薬、強壮剤として世界各地(特に欧米)で用いられてきたが、基本的にはミツバチの生息環境に生育する植物の樹脂の混合物であり、その性質は採取される地域によって大きく異なる と考えられている。
最近の日本では、健康食品として商業的に宣伝が行われているが、このブームには二つの事情が関わっている。
ひとつはブラジルでセイヨウミツバチの亜種のひとつであるアフリカミツバチが研究施設から逃亡して野生化したのみならず、飼育群とも交雑してアフリカミツバチの遺伝的な行動様式がブラジルの飼育ミツバチ群に浸透してしまったことである。そのため、ブラジルの多くの飼育ミツバチは蜜の収集量が低下したが、プロポリスを多量に集める性質を身につけることとなった。
もうひとつは、ブラジルの森林の伐採後の土地にユーカリが多く植栽されたことである。これによって、精油分を多く含む樹脂を分泌する植物が、大量に供給されることとなった。これによって、ブラジルの養蜂家の間で、蜂蜜よりもプロポリスを主たる産物として採取することが多くなり、ここで商品化されたものが日本にも販売されるようになったのである。 語源は、ラテン語のpro(=前、防御)、ギリシャ語のpolis(=都市)から。





