田七人参とは
田七人参(でんしちにんじん)とは、高麗人参などウコギ科の多年生植物で、中国の雲南省の東南部から広西省の西南部のごく限られた地域にしか分布しておらず、大変希少価値の高いものです。田七人参の栽培には一年を通じて温暖(10℃〜25℃)でしかも適切な湿度を必要とし、種蒔きから収穫までになんと、三年から七年という長い年月を費やします。
標高1500〜2000メートルの高地の傾斜地で栽培し、覆いで直射日光を避け、開花すれば根茎部に栄養が十分に行き渡るように花を摘むというように、他の農作物と比べても大変手間暇がかかります。また、田七人参が土壌の栄養分やエネルギーを七年かけて十分に吸収するので、収穫後の土地は、その後十年以上も雑草さえ生えないほど痩せ細ってしまいます。従って連作など全く出来ないので、焼畑をしながら、移動栽培もしなくてはならないのです。大地の恵みがぎっしり詰まったものが田七人参といえるでしょう。
名前に「人参」と付くことからも分かるように、植生の点から言えば、日本でもよく知られている「高麗人参」の近い種類に当たります。日本では高麗人参(朝鮮人参)の知名度は大変高く、健康維持の為の食品とされています。高麗人参は1000年以上前から日本に入ってきていたのに対し、田七人参が日本に入るようになったのはここ十数年のことです。これは、田七人参はごく限られた地域で限られた量しか栽培できないので、中国政府が長く禁輸政策をとっていたことがその理由です。
田七人参に含まれるデンシチンというアミノ酸は、田七人参特有の有効成分として注目されている。デンシチンは、止血作用に優れ、胃潰瘍などの内臓出血にも効果がある。また田七人参には、高麗人参の10倍以上のサポニンが含まれています。サポニンには体力を増強し、心筋の酸素代謝を改善する効果があることが分かっています。さらに大脳を鎮静させる効果もあり、自律神経のバランスを整え精神的・肉体的な疲労を回復させ、万病の原因として解明された活性酸素を除去し、血液の浄化を促進させる作用が期待できます。





